公開日:2026-10-12
筆者:暮らしの跡 制作工房(Kurashi no Ato Workshop)
記録範囲:玄関・廊下向け7作品(R-02 / R-06 / R-01 / M-01 / M-02 / W-01 / W-02)の奥行寸法・自重安定性・設置クリアランス
1. 工房からの手引き:日本の玄関という「奥行15cm」の制約
日本の集合住宅や都市部の住まいにおいて、玄関の上がり框(かまち)や下駄箱上のカウンターは、家のなかで最も面積が限られた場所のひとつです。動線を妨げずに置ける奥行は、多くの場合10cmから15cm以内に限られます。
一方で、帰宅して最初に手が触れるのもこの場所です。鍵束、腕時計、カードケース、印鑑、そして雨の日の傘。これらが定位置を持たないまま平置きされると、狭い棚板はすぐに飽和してしまいます。
「暮らしの跡」が仕立てる玄関向けの焼杉インテリアとアイアン配管家具・インダストリアル雑貨は、床面や棚板の占有奥行を最小限に抑えながら、15A規格の黒皮配管で「縦方向の空間」を立ち上げる構造を採っています。本稿では、玄関の15cmを有効に使うための寸法設計と、7つの作品の選び方を整理しました。
2. 玄関設置で失敗しない3つの物理基準
① 棚板奥行10〜15cmに収まる「縦2段構造」
- 平置きでは2つ並べるだけで場所を塞ぐ鍵トレイや眼鏡も、配管パイプの2段小物収納(R-02)のように奥行100mm・全高約400mmの2段構造にすることで、下駄箱上のわずかな隙間に立体的な定位置が生まれます。
- 円形トレイを2段に配した蛇口モチーフの2段マルチスタンド(R-01)は、上段に毎日使う鍵と時計、下段に小鉢のグリーンやディフューザーを分けて収めることができます。
② 片手で鍵を取っても動かない「1.5kg以上の低重心設計」
- 忙しい朝に片手で鍵束や腕時計を引き上げたとき、軽いプラスチックや薄板のスタンドは本体ごと引きずられてしまいます。
- R-02(約1.50kg)やR-01(約1.91kg)は、肉厚な配管フランジと国産焼杉無垢材を組み合わせることで重心を低く保ち、片手の所作でも揺れにくい安定感を備えています。
③ スチールドアと石膏ボード壁の使い分け
- 棚板すらない玄関では、「扉(スチール面)」または「壁面(石膏ボード)」を活用します。
- マンションの玄関扉のような鉄製扉には、ネオジム磁石を内蔵した蛇口モチーフの焼杉ベースマグネットフック(M-01)や焼杉と工業配管パーツのマグネット一輪挿し(M-02)が穴開け不要で吸着します。
- 廊下の石膏ボード壁には、細ピン留め具に対応する蛇口モチーフの焼杉ウォールフック(W-01)や蛇口モチーフの壁掛け小物入れ(W-02)が適しています。
3. 玄関向け7作品の寸法・自重・設置環境一覧
| 型番・作品名 | 外寸(高さ×幅×奥行) | 本体自重 | 設置方式 | 玄関での主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| R-02 配管パイプの2段小物収納 | 約 400×250×100mm | 約 1.50kg | 卓上・棚置き | 鍵束、腕時計、眼鏡、文庫本、香水の2段整理 |
| R-01 蛇口モチーフの2段マルチスタンド | 約 360×280×150mm | 約 1.91kg | 卓上・棚置き | 鍵トレイ+多肉植物・小鉢の立体ディスプレイ |
| R-06 蛇口モチーフのインダストリアル傘立て | 約 550×250×150mm | 約 2.15kg | 床置き(土間) | 長傘4〜6本・靴べらの省スペース収納 |
| M-01 蛇口モチーフの焼杉ベースマグネットフック | 約 100×70×65mm | 約 180g | 強力磁石吸着 | 玄関スチールドアでの鍵束・エコバッグ掛け |
| M-02 焼杉と配管パーツのマグネット一輪挿し | 約 140×70×55mm | 約 160g | 強力磁石吸着 | 玄関ドアやスチール面での季節の一輪挿し |
| W-01 蛇口モチーフの焼杉ウォールフック | 約 200×100×85mm | 約 380g | 壁掛け(ピン対応) | 玄関壁面の鍵・帽子・コート・靴べら掛け |
| W-02 蛇口モチーフの壁掛け小物入れ | 約 300×100×110mm | 約 620g | 壁掛け(ピン対応) | 径80mm円盤トレイによる印鑑・鍵・時計置き |
4. 土間の角に収まる「インダストリアル傘立て(R-06)」の防錆と水切り作法
玄関土間で雨雫を直接受け止める蛇口モチーフのインダストリアル傘立て(R-06)は、奥行わずか150mmのスリムなフレーム設計です。
- 水滴への配慮:焼杉の底板には炭化処理のうえ天然木蝋をすり込み、配管部には防錆クリア仕上げを施しています。
- 長く使うための習慣:豪雨のあとに濡れた傘を差した際は、翌朝に底板の水滴を乾いた布で軽く拭き取っていただくことで、焼杉の浮造り木目とアイアン配管の風合いを何年も美しく保つことができます(詳しいメンテナンス手順は焼杉の炭化層と黒皮配管の経年変化手引きをご参照ください)。
5. よくあるご質問(玄関編)
Q. 下駄箱の天板が化粧合板や無垢材ですが、金属の脚で傷つきませんか?
すべての卓上作品(R-02・R-01など)は、出荷前に接地面のバリ取りと平滑研磨を行っております。さらにデリケートな塗装面や無垢天板でご使用になる場合は、市販の薄型保護フェルトを底面四隅に貼ることで、擦れを完全に防ぐことができます。
Q. 玄関ドアにM-01マグネットフックを付けた場合、ドアの開閉でずれませんか?
M-01およびM-02は焼杉背面に高磁力ネオジム磁石を内蔵しており、一般的なスチール製玄関ドアであれば、鍵束や折りたたみ傘を掛けた状態で扉を開閉してもずり落ちない保持力を備えています。